舞華２０２４　

花天月水

むかし武蔵野小川の里はよ  けやき並木に雁(かり)の宿

月も美園で夕涼み  小平よいよい良いところ  小平ね

行く水の流れ清き上水の川べり  水月揺らすは水車(みずぐるま)

堤の桜雲(おううん)まばゆき程に  互いを照らして縁(えにし)を結び

白き道を  先へと進む

時を定めて開く花  舞華ひとつの花となれ

天満つ月(あまみつつき)は煌々と  水面に映えし花筏(はないかだ)

麗しき景色を知るは  散り浮く花と月兎(げっと)のみ

御畳瀬(みませ)見せましょ浦戸をあけて  月の名所は桂浜

巡りめぐる夜と朝(あした)  玉の緒を絶えず結びし桜花(さくらばな)

月とともに一つとなりて  変わらず照らせ清き水面を

星の隠れる明け六つ  白き名残に夢重ね

春風氷を解くころ  再び咲くを見定める

あかときの月に尊ぶ輪廻  七重に八重に心重ね

舞華ひとつの花となれ